傷あと
けがや手術のあとに残る「傷あと」は、多くの方が気になる症状のひとつです。傷あとは時間とともに自然に目立たなくなることもありますが、状態によっては盛り上がりや赤みが残るといった症状が続くことがあります。当院では形成外科専門医が傷跡の状態を詳細に診断し、一人ひとりの症状に応じた最適な治療法をご提案いたします。
傷あとでこのようなお悩みはありませんか
- 赤く盛り上がっている
- かゆい
- 痛い
- つっぱる
形成外科では、見た目と機能の両面を考慮した専門的な治療を行います。
主な傷跡の種類
傷あとはその状態によっていくつかの種類に分類され、それぞれ適切なアプローチが異なります。
| 肥厚性瘢痕 | 傷が治る過程でコラーゲンが過剰に増殖し、赤く盛り上がった状態です。傷の範囲内にとどまるのが特徴です。 |
|---|---|
| ケロイド | 肥厚性瘢痕よりも強く盛り上がり、元の傷の範囲を超えて周囲に広がっていく性質があります。胸や肩、耳にできやすい特徴があります。 |
| 外傷性色素沈着 | けがや炎症が治まったあとに、シミのような茶色い跡が残ってしまう状態を指します。 |
| 瘢痕拘縮 | 関節付近の傷跡によって皮膚が引きつれて硬くなり、関節の可動域が制限される状態です。 |
傷あとの治療
傷あとの状態や部位、症状に合わせて、以下の治療を行います。
| 外用薬(塗り薬)・貼付薬 | 炎症を抑えるために、ステロイド外用薬や貼付薬を使用します。肥厚性瘢痕やケロイドの赤みやかゆみの軽減に効果が期待できます。 |
|---|---|
| ステロイド注射(ケナコルト注射) | 盛り上がった傷跡(肥厚性瘢痕・ケロイド)に対して、ケナコルト注射を行い、瘢痕の増殖を抑えます。 赤みや硬さ、かゆみの改善が期待できます。 |
| 内服薬 | 傷跡の炎症や瘢痕の増殖を抑える目的で、リザベン(トラニラスト)などの内服薬を使用することがあります。 |
| 圧迫療法 | サポーターやテープなどで傷跡に適度な圧力をかけ続け、組織の増殖を抑えます。 |
| レーザー治療 |
傷跡の色素沈着を改善するためにレーザーを照射します。 (※レーザー治療は自費診療となる場合があります) |
| 瘢痕修正手術 | 傷跡が目立つ場合に、形成外科の手技で傷をきれいに縫い直す手術を行うことがあります。 |
縫合後の傷跡アフターケア
けがや手術で傷を縫合した直後からのケアは、その後の仕上がりに大きく影響します。当院では目立ちにくい傷跡を目指し、以下のケアを推奨しています。
| テープ固定 | 傷にかかる皮膚の張力を分散させ、傷跡が横に広がるのを防ぐ重要な処置です。 |
|---|---|
| 圧迫療法 | サポーターやテープなどで傷跡に適度な圧力をかけ続け、組織の増殖を抑えます。 |
| 紫外線対策 | 日焼け止め等で紫外線を防ぐことが、色素沈着の悪化を防止するために不可欠です。 |
| 定期的な経過観察 | 状態の変化に合わせて、最適な追加治療をタイミングよく提案いたします。 |
傷跡治療は早い段階からのケアが重要です。適切な初期対応が、将来的な傷跡の目立ちにくさにつながります。
当院における傷跡治療の特徴
形成外科専門医による診療
傷跡の状態を専門的に評価し、最適な治療計画を提案します。
保険診療と自費診療の両方に対応
症状や目的に応じて、保険適用の治療から自費診療まで柔軟に対応が可能です。
手術からアフターケアまでの一貫したフォロー
外傷や手術直後から、その後の長期的な経過観察まで、継続的にフォローします。
よくあるご質問
Q.傷跡は完全に消えますか?
A.完全に消失させることは難しい場合もありますが、専門的な治療を継続することでできるだけ目立たない傷をめざします。
Q.いつから治療を開始するのが良いですか?
A.傷が閉じた直後の早期段階からケアを開始するのが最も効果的です。お早めにご相談ください。
Q.数年前の古い傷跡でも治療できますか?
A.はい、可能です。状態によっては手術やレーザー治療などで今よりも目立たなくできる可能性があります。
傷跡は、初期の適切な処置とその後の継続的なアフターケアによって、その後の経過が大きく左右されます。
つぐクリニック阿佐ヶ谷では、形成外科専門医が機能と見た目の両方を重視した治療を行っております。けがの跡や手術後の傷跡でお悩みの方は、一人で抱え込まずにどうぞお気軽にご相談ください。
