目元の白いぶつぶつ・肌色のぶつぶつ(稗粒腫・汗管腫)
目の周りにできる「白いぶつぶつ」「肌色の小さなできもの」には、稗粒腫(はいりゅうしゅ)や汗管腫(かんかんしゅ)などがあります。
見た目が似ていることがありますが、それぞれ異なる病変であり、治療方法も異なります。
また、目元にはほかにもさまざまなできものが生じるため、まず診察で病変の種類を確認することが大切です。
当院では形成外科専門医が診察し、病変の種類や大きさ、部位などに応じて治療方法をご提案します。
目元にできる「ぶつぶつ」について
目の周りは皮膚が薄く、小さなできものでも目立ちやすい場所です。
特にご相談が多いものに、
- 白く硬い粒のように見える「稗粒腫」
- 下まぶたなどに複数生じることが多い「汗管腫」
があります。
一見すると似ていることもありますが、できものの性質が異なるため、治療方法も異なります。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)とは
稗粒腫は、皮膚の浅い部分に角質がたまってできる、小さな袋状のできものです。
直径1〜2mm程度の白色〜黄白色の硬い粒としてみられることが多く、特に目の周りによくできます。
痛みやかゆみなどの症状はほとんどありませんが、見た目が気になって受診される方が多い病変です。
稗粒腫の治療
治療する場合には、表面に小さな穴を開け、中にたまっている角質を取り出します。
病変の状態によっては、炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)などを使用することもあります。
小さな病変であっても、無理に自分でつぶしたり針を刺したりすると、感染や傷あと、色素沈着の原因となることがあるためおすすめしません。
→ 炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)について詳しく見る
汗管腫(かんかんしゅ)とは
汗管腫は、汗を出す管(汗管)に由来する良性の皮膚腫瘍です。
特に下まぶたを中心に、肌色〜やや黄褐色の小さな盛り上がりが複数できることが特徴です。
左右の目の周りに対称的にみられることもあります。
基本的には良性であり、必ず治療しなければならない病変ではありません。
一方で、自然に消失することは少なく、数が増えたり、凹凸が目立ったりすることで治療を希望されることがあります。
汗管腫の治療
見た目が気になる場合には、炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)などによる治療を検討します。
汗管腫は皮膚の中に病変が存在するため、表面だけを削ればよいわけではありません。一方で、深く治療しすぎると傷あとや色素沈着の原因となります。
そのため、病変の大きさや深さ、数などを確認しながら治療します。
一度の治療ですべてをなくすことを目指すのではなく、状態によっては複数回に分けて治療することがあります。
また、治療後に再び目立ってくることもあります。
→ 炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)について詳しく見る
稗粒腫と汗管腫の違い
| 稗粒腫 | 汗管腫 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 白色〜黄白色の硬い粒 | 肌色〜黄褐色の小さな盛り上がり |
| 大きさ | 1〜2mm程度が多い | 数mm程度が多い |
| 数 | 1個〜複数 | 複数できることが多い |
| 好発部位 | 目の周りなど | 特に下まぶた周囲 |
| 主な治療 | 穿刺・内容除去など | CO₂レーザーなど |
| 自然経過 | 自然に取れることもある | 自然消失は少ない |
ただし、見た目だけでは区別が難しいこともあります。
「白いから稗粒腫」「たくさんあるから汗管腫」と自己判断せず、診察で確認してから治療方法を決めます。
稗粒腫・汗管腫以外のこともあります
目の周りには、稗粒腫や汗管腫以外にもさまざまなできものが生じます。
例えば、
- ほくろ
- いぼ
- 脂漏性角化症
- 眼瞼黄色腫
- その他の良性皮膚腫瘍
などがあります。
見た目が似ていても治療方法が異なるため、まず診断することが重要です。
診察の結果、切除や病理検査が適している場合や、眼科など他の診療科での治療が適している場合には、その旨をご説明します。
保険診療・自費診療について
目元のできものの治療が保険診療となるか自由診療となるかは、病変の種類や症状、治療目的、治療方法によって異なります。
診察で病変を確認したうえで、治療方法とあわせてご説明します。
美容目的で行うCO₂レーザー治療などは自由診療となります。
→ 美容皮膚科・美容外科の料金表を見る
治療後の経過
穿刺やレーザー治療後は、一時的に赤みや腫れ、かさぶたなどが生じることがあります。
治療方法によっては、治療後に色素沈着がみられることもあります。
目元は皮膚が薄いため、病変の種類や状態に応じて治療方法や治療範囲を調整します。
治療後のケアについては、治療方法に応じてご説明します。
よくあるご質問
稗粒腫は自分で取ってもよいですか?
ご自身で針を刺したり、無理につぶしたりすることはおすすめしません。
感染や出血、傷あと、色素沈着などの原因になることがあります。
また、稗粒腫だと思っていても別のできものであることがありますので、まず診察で確認します。
稗粒腫と汗管腫はどうやって見分けますか?
稗粒腫は白色〜黄白色の硬い粒としてみられることが多く、汗管腫は肌色の小さな盛り上がりが複数みられることが多いという違いがあります。
ただし、見た目だけでは判断が難しい場合もあります。
汗管腫は一度の治療でなくなりますか?
病変の数や大きさ、深さによって異なります。
一度ですべてを治療するのではなく、皮膚への負担や傷あとを考慮して複数回に分けて治療することがあります。
目の近くでもレーザー治療はできますか?
病変の位置や種類を確認したうえで、治療可能か判断します。
目元は皮膚が薄く、眼球にも近いため、安全性に配慮して治療方法を選択します。
目元のできものなら何でも治療できますか?
できものの種類や位置によって異なります。
形成外科で治療できるものもあれば、眼科など他の診療科での治療が適しているものもあります。
まず診察で病変の種類を確認します。
当院の目元のできもの治療について
目の周りの小さなできものは、見た目が似ていても、稗粒腫、汗管腫、いぼ、ほくろなどさまざまな可能性があります。
当院では、形成外科専門医がまず病変を診察し、「何のできものか」を確認してから、必要な治療方法をご提案することを大切にしています。
治療が必要のない良性病変については、無理に治療をおすすめすることはありません。
