耳の形成外科|副耳・耳瘻孔・耳垂裂・耳介変形・耳のできもの・ピアス
耳は顔の横にあり、見た目の印象に関わりやすい部位です。
小さなできものや生まれつきの形の違い、ピアスによるトラブル、けがなどでお困りの方も少なくありません。
当院で対応している耳の症状
以下のような耳まわりの症状に対応しています。
| 症状・疾患 | 内容 |
|---|---|
| 副耳(ふくじ) | 耳の前などにある生まれつきの小さな突起 |
| 耳瘻孔(じろうこう) | 耳に小さな穴があり、膿やにおい、腫れを繰り返す状態 |
| 耳介変形 | 折れ耳、埋没耳、立ち耳など耳の形の変形 |
| 耳垂裂(じすいれつ) | ピアスなどで耳たぶが裂けた状態 |
| 耳のできもの | 粉瘤、ほくろ、いぼ、脂漏性角化症、血管腫など |
| 耳の外傷 | 切り傷、裂けた傷、ぶつけた後の腫れや変形 |
| ピアス | 耳たぶ・軟骨ピアス穴あけ、ピアストラブルの相談 |
副耳(ふくじ)
副耳は、生まれつき耳の前や頬の近くにみられる小さな皮膚の突起です。
中に軟骨を含むこともあります。
治療方法
小さく茎があるものでは糸で縛る処置が行われることもありますが、軟骨を含む場合や根元が太い場合は、手術(切除して形を整える)が適しています。(局所麻酔)
お子さまの場合は、年齢や副耳の形、大きさなどを踏まえて、治療方針を決定します。
耳瘻孔
耳瘻孔は、耳の前に小さな穴が生まれつき存在する状態です。
普段は無症状でも、感染を起こすと腫れ、赤み、痛み、膿、においが出ることがあります。
治療方法
感染を繰り返す場合や、においが気になる場合などは、奥につながる管を摘出する治療が根治術となります。
感染を伴っている場合は、まずは抗生剤や排膿処置で炎症を落ち着かせます。
腫れが強い時期に無理に摘出すると再発しやすいため、炎症が落ち着いてからの手術が推奨されます。
耳介変形(折れ耳・埋没耳・立ち耳)
耳の形には個人差がありますが、折れ耳、埋没耳、立ち耳、耳の上部の変形など、見た目が気になる場合やマスク・眼鏡がかけにくい場合には治療対象となることがあります。
小児の耳介変形
生後早期であれば、装具による矯正が有効な場合があります。矯正は早期開始が好ましいため、早めの受診をご検討ください。
年齢が上がってからは、状態に応じて手術が検討されます。
成人の耳介変形
形の状態、左右差、傷あとの目立ちやすさなどを確認し、最適な治療方法をご提案します。
耳垂裂(ピアスによる耳たぶの裂け)
耳垂裂とは、ピアス穴が下に伸びたり、耳たぶが裂けてしまった状態です。
重いピアスや、ピアスを引っかけたことが原因となることがあります。
耳垂裂の治療方針
形を整えるには手術が必要です。裂けた部分の皮膚を整えて縫合します。
変形や再発のしづらさを考慮してデザインします。
再ピアスをご希望の場合は、傷が落ち着いてから時期を相談します。
耳のできもの・腫瘍
耳には以下のようなできものが生じることがあります。
- 粉瘤(アテローム)
- ほくろ・いぼ
- 脂漏性角化症
- 石灰化上皮腫
- 血管腫
- ケロイド
- 悪性腫瘍が疑われる病変
耳は皮膚が薄く、軟骨が近いため、自己処置や無理な圧出はおすすめできません。
大きくなる、出血する、形が変わる、治りにくい場合は早めにご相談ください。
できものの診断と治療
診察のうえ、切除、レーザー、病理検査の必要性を判断します。
悪性が疑われる場合や広範囲の治療が必要な場合は、連携医療機関へご紹介することがあります。
耳の外傷(切り傷・ぶつけた腫れ)
耳は薄い皮膚と軟骨でできているため、けがをすると変形や感染を起こすことがあります。
以下のようなけがに対応しています。
- 耳たぶが切れた
- 耳をぶつけて腫れた
- ピアスが引っかかって裂けた
- 軟骨部分をけがした
- 出血が止まりにくい
- 耳介血腫が疑われる状態
耳のけがは、早めに適切な処置を行うことで、変形や傷あとを軽減できる可能性があります。
ピアス・ピアストラブルへの対応
当院では、耳たぶ・耳軟骨のピアスに対応しています。
また、ピアス後の腫れ、痛み、埋没、しこり、ケロイドなどのご相談も可能です。
主な対応内容
- 耳たぶ・軟骨のピアス穴あけ
- ピアスの腫れ・感染・埋没への処置
- ピアス穴の拡大・耳垂裂の修正
- ピアス後のしこり・ケロイド治療
※症状によっては、ピアスの除去や抗生剤治療、切開排膿、手術が必要となることがあります。
耳の治療における保険診療と自費診療
症状や治療内容により、保険診療となる場合と自費診療となる場合があります。
| 区分 | 主な対象症状・内容 |
|---|---|
| 保険診療 | 感染を伴う耳瘻孔、粉瘤などのできもの、耳のけが、耳垂裂の一部、炎症や痛みを伴うピアストラブル |
| 自費診療 | ピアス穴あけ、見た目の改善を目的とした耳介変形手術、美容目的のほくろ・いぼ除去 |
※実際の保険適用については、診察のうえで判断いたします。
耳の症状による受診の目安
以下のような場合は、お早めにご相談ください。
- 耳の前の穴から膿やにおいが出る
- 耳の形が気になり、日常生活に支障がある
- 耳たぶが裂けた、またはピアス穴が伸びてきた
- 耳にできものがあり、大きくなっている
- 耳をけがして、腫れや痛みが引かない
- ピアス後にトラブルが続いている
当院で行う耳治療の特徴
- 形成外科専門医による診察。
- 傷あとや耳の形状に配慮した縫合・デザイン
- 小児から成人まで幅広い年齢層の症状に対応
- できものから外傷、ピアストラブルまで網羅的に対応
- 必要に応じた病理検査や高度医療機関への紹介
耳の治療に関するよくある質問
Q. 子どもの副耳はいつ治療した方がよいですか?
大きさや軟骨の有無、お子さまの年齢によって異なります。
小さいうちに処置できる場合もありますが、動いてしまう年齢では安全面を考慮して時期を相談します。
Q. 耳瘻孔は必ず手術が必要ですか?
無症状であれば経過観察となることもあります。
ただし、感染や腫れを繰り返す場合は、根本的な解決のために手術を検討します。
Q. 耳たぶが裂けた場合、きれいに治せますか?
裂け方や皮膚の状態によりますが、形成外科的にデザインして縫合することで、できるだけ自然な形を目指します。
Q. ピアスの穴あけはできますか?
耳たぶ・耳軟骨のピアスに対応しています。
部位や体質、既往歴によって対応の可否を適切に判断いたします。
Q. 耳のできものは保険で取れますか?
粉瘤など医学的に治療が必要なものは保険適用となることがあります。
一方、美容目的のほくろ・いぼ除去などは自費診療となる場合があります。
耳の症状でお困りの方へ
耳の症状は、小さなものでも見た目や日常生活に影響することがあります。
「これくらいで受診してよいのかな」と迷う場合でも、お気軽にご相談ください。
当院では、耳の形・できもの・けが・ピアストラブルまで、形成外科の視点で最適な治療を提案いたします。
