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多汗症(ワキ汗・手汗)の治療

「汗が多くて困る」「服の汗じみが気になる」といったお悩みは、単なる体質ではなく多汗症という治療可能な疾患の可能性があります。多汗症は日常生活に支障をきたすこともあるため、適切な診断と治療が重要です。当院ではワキ汗(腋窩多汗症)や手汗(手掌多汗症)の症状に対し、適切な治療法をご提案しています。

多汗症によく見られるお悩み

日常生活の中で以下のようなお悩みがある場合、多汗症の可能性があります。一人で悩まず、まずは専門医へご相談ください。

ワキの汗(腋窩多汗症)に関するお悩み

  • 白シャツの汗じみが目立ってしまう
  • グレーや色物の服を避けて選んでいる
  • 市販の制汗剤を使っても改善が見られない
  • 夏だけでなく、冬場でも汗の量が多い
  • 汗のニオイや、着替えの回数が気になる
  • 緊張すると急激に汗が増えてしまう

手の汗(手掌多汗症)に関するお悩み

  • 握手など、人との接触をためらってしまう
  • 楽器の演奏やスポーツに影響が出ている
  • 書類やノートが濡れて破れてしまう
  • パソコンやスマートフォンの操作に支障がある
  • テストや受験などの大事な場面で困る

多汗症とはどのような疾患か

多汗症とは、体温調節に必要な範囲を超えて、過剰に汗が出る状態を指します。特にワキ、手のひら、足の裏などに症状が現れやすいのが特徴です。

原発性局所多汗症の診断の目安

明らかな原因のない局所的な過剰発汗が6か月以上続き、以下の項目のうち2項目以上を満たす場合、原発性局所多汗症が疑われます。

  • 両側性かつ左右対称の発汗である
  • 日常生活に支障をきたしている
  • 週1回以上の多汗エピソードがある
  • 25歳以下で症状が始まった
  • 家族に同様の症状を認める
  • 睡眠中は発汗がみられない

当院での診察と治療の流れ

多汗症は保険診療で治療できるケースが多くあります。当院では以下のステップで診療を進めてまいります。

  1. 診察・問診
    汗の量や困っている場面、発症時期などを詳しく伺い、生活への影響を確認します。
  2. 症状に応じた治療提案
    診断に基づき、まずは保険適用の外用薬から治療を開始します。
  3. 高度な治療へのステップアップ
    外用薬で十分な改善が見られない場合は、ボトックス治療などの治療を検討します。

当院で対応している保険適用の治療薬

現在、ワキ汗や手汗に対して効果的な保険適用の外用薬が登場しています。

症状や年齢、部位に応じて適切な薬剤を選択いたします。

エクロックゲル(原発性腋窩多汗症)

汗を出す神経の働きを抑えることで、発汗を軽減します。

対象 原発性腋窩多汗症
使用方法 1日1回、ワキに塗布して使用します。
特徴 塗りやすいゲルタイプ

ラピフォートワイプ(原発性腋窩多汗症)

汗を出す神経から汗腺への指令を抑え、ワキ汗を軽減します。

対象 原発性腋窩多汗症
使用方法 1日1回、専用シートで両ワキに塗布します。
特徴 薬剤を含んだ衛生的な使い切りタイプのシート製剤

※9歳以上の方に使用できます

アポハイドローション(原発性手掌多汗症)

手のひらの汗腺に作用し、汗を出す指令を抑えることで発汗を軽減します。

対象 原発性手掌多汗症
使用方法 就寝前に手のひらに塗布し、発汗を抑えます。
特徴 手汗に特化した治療薬

※12歳以上の方に使用できます

ワキ汗に対する自由診療(ボトックス治療)

外用薬のみでは満足な効果が得られない場合、ボトックス注射による治療をご相談いただけます。汗を出す神経をブロックすることで、高い発汗抑制効果が期待できます。

即効性 通常、数日から2週間程度で効果を実感できます。
持続性 個人差はありますが、約4〜9か月程度効果が持続します。
利便性 ダウンタイムがほとんどなく、夏前や大事なイベント前に受ける方が多い治療です。

※ボトックス治療は自由診療となります。適応や費用については診察時に詳しくご説明いたします。

学生・お子様の多汗症治療

最近では、中学生や高校生といった学生の方からのご相談も増えています。制服の汗じみが気になって集中できない、テストの答案用紙が濡れてしまうといった悩みは、適切な治療で改善可能です。成長段階や症状の程度に合わせて、無理のない範囲で治療をサポートいたします。

よくある質問

市販の制汗剤と何が違いますか? 病院で処方する薬は医療用医薬品であり、汗を出す指令を直接ブロックする作用があります。
ワキガ(ニオイ)にも効果がありますか? 汗の量そのものが減ることで、ニオイの軽減につながるケースが多くあります。
多汗症は完治しますか? 体質的な側面もありますが、治療を継続することで日常生活の支障を最小限に抑えることが可能です。

このような方はぜひご相談ください

  • 汗を気にして服装を選んでしまう
  • 学校や仕事に支障がある
  • スポーツや楽器演奏に影響している
  • 市販薬では改善しない
  • 手術以外の治療を希望している

我慢してしまう方も多いですが、多汗症は適切な医療ケアで改善できる病気です。汗に関するストレスを軽減し、より快適な毎日を過ごせるようサポートいたします。お気軽にご来院ください。

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